ブイヴィエンの屋台にて
バックパッカーとしてホーチミンに来たときはブイヴィエン通りやデタム通りによくいました。

そのため今でもそこにご飯を食べに行きます。

バックパッカーの通りなので欧米人がたくさんです。

欧米人向けのレストランもたくさんあります。

僕がそこでよく行くのが路上飲み屋です。

生ビールが一杯6000ドン(約24円)、瓶ビールは10000ドン(40円)。

とにかく安いです。

店はプラスチックのいすとちっこい机があるだけのシンプルなつくりです。

ほとんどの場合相席になるので自然と見知らぬ人とも会話が始まります。




先日そこに行った際にひとりの日本人の方とお会いしました。

彼は46歳で沖縄でお店をやっているそうです。

いつもは仕事の関係でタイに買い付けにいくため、ほとんどタイにしか行かないそうですが、

今回は友人とホーチミンで待ち合わせているためこちらにきたとのことです。

名前はキヨさん。

キヨさんが初めてホーチミンにきたのが約20年前。

僕がまだ幼稚園のときです。

約20年ぶりのホーチミンはやはり全然違うとのことでした。

彼が初めてホーチミンにきたときの印象は最悪だったらしいです。

買い物も食事もすべて交渉。

しかも毎日言い値が違う。

屋台のフォーでも昨日40円だったのが今日は35円になり、次の日は50円になることもざらだったそうです。

それがどこにいっても続くので完全に疲れ切ってしまい、二度ときたくない国という印象をもたれていたみたいでした。

今でも、ベトナムはボられる!という印象が強いですが、昔に比べれば断然よくなっているそうです。



そして街の景観もずいぶん変わったとのことです。

そりゃあ20年もたてば当然かw

きれいなレストランも多く、旅行代理店もたくさんある。

本当に便利になったとのことでした。

なによりレストランで定価で飯が食えるのが最高らしいですw

「今のホーチミンは過ごしやすくて好きだ」



そして彼がしきりに言っていたのが

「昔のカオサンみたいだなあ」

ということでした。

カオサンとはタイのバンコクにあるバックパッカーの通りのことです。

今のカオサンは毎日音楽が爆音で鳴り響き、さながらお祭り状態です。

正直疲れますwww

そのカオサンも昔はここのブイヴィエンのように静かだったというから驚きです。

僕はブイヴィエンの静かながらもアジアの熱気を感じられる雰囲気が好きです。

しかし、キヨさん曰く

「あと10年もすればここもカオサンみたいになると思うよ」

たしかにその兆しは見られます。

つい一か月前ほど前、ミニライブのお店がオープンしました。

外まで爆音が聞こえてきます。

お店は欧米人のお客さんで大盛況。

それを見たほかのお店も「よし、うちもやろう!」と思い、続々あの手のお店がオープンするでしょう。

そうなればあっという間にここもカオサンみたいになってしまう。

僕が好きなブイヴィエンのよさが消えてしまうのでしょうか・・・。



ラオスにバンビエンという山間の小さな街があります。大自然に囲まれた静かな街・・・だったのですが、

今ではそこも「リトル・カオサン」と呼ばれ、夜遅くまでBARでは爆音が鳴り響いています。

バンビエンを10年ぶりに訪れた韓国人も驚いていました。

「俺の知っているバンビエンではない」


これから僕はこの街に住み、この街の発展を間近で見ることができます。

特に経済発展が著しいここベトナムでは、街の進化のスピードもものすごいのではないかと思います。

20年後、この街で出会う旅人にこう言いたいです。

「今も昔もいいとこだよ。」

※写真は二年前に件の路上飲み屋でとった写真です。二年前ですので僕も若干若いですwそして一番注目してほしいのが僕のきれいな指です。以上